『勇気を与えてくれる本』
この本は本人の死後手にした。自分は熱心なファンというわけでもかったから、亡くなっていなければ読んでいなかったと思う。
だから、正直なところためらいや一種の罪悪感があった。
内容としては、故郷であるロシアの写真、エッセイ、詩、インタビュー、愛娘へのメッセージ。
幼い頃いじめに悩み、歌に救いを見出し、挫折し、歌に再度挑戦し、結婚・出産、離婚・・・。
そして病に冒された自分を受け入れる芯の強さ。きっと、彼女は自分の思い描いていた川村カオリになれたのであろう。
その生きざまは、最期までカッコイイと言わざるを得ない。
短い文章ながらも、この本は娘や家族への愛情であふれている。
家庭や友人関係に問題を抱えている人、病に苦しんでいる人は勇気をもらえると思う。
最後まで読むと、もう一度冒頭から広げてみたくなった。